持ち家の購入を検討しておられる方、すでに持ち家をお持ちの方にとって、火災などで家が損壊してしまった場合などに備えて、対策を考えておくことは重要です。 住宅ローンなどを組んで建てた家が損壊してしまうと、損害額が大きく、個人にとっての経済的負担は重いものとなってしまいます。 その対策として、「火災保険」という保険商品があり、今回はその具体的な選び方について説明します。
目次
火災保険とは
「火災保険」とは、損害保険の中の1つで、火災や落雷などの原因によって発生した「建物」や「家財」の損害を補填してくれる保険商品のことです。具体的商品としては、楽天損保の「ホームアシスト」やセコム損保の「安心ホーム保険」などがあります。
「火災保険」を契約することによって、建物などが損壊した場合に、修繕費などの経済的負担を補填してくれることにより万が一の時にも安心して日常生活を送ることができます。
もし、「火災保険」に加入していないと自身の建てた建物などに何かあった時に補填を受けられないので注意してください。
火災保険の補償の対象とは
①建物についての損壊
火災保険で補填の対象となる「建物」とは具体的には以下のようなものを指しています。
持ち家などの建築物
- 門、塀、物置、車庫その他の付属建物
- 畳、建具その他の従物、電気、ガス、冷暖房設備
- エレベーターやリフトなどのその他の付属設備
- 浴槽、流し台、ガス台、調理台など
- 建物に関連しているテレビアンテナなど
②家財についての損壊
次に火災保険の補填の対象となる「家財」とは具体的には以下のようなものを指しています。
- テレビ、パソコン、冷蔵庫
- テーブル、ソファー、カーテンなどの家具全般
- スーツなどの家内に収納している衣服
- 30万円を超える貴金属や宝石、美術品など(別途これらの補償を契約内容に追加している場合のみ)
なお、保険で補填される対象を「建物」のみにすると、「家財」は補填されることはありませんので、火災保険を契約する際にはこれらの点に注意してください。
火災保険の補償内容について
「火災保険」は、上記で挙げた「建物」や「家財」の損壊を補填してくれるとてもありがたい保険商品です。
では、どのような原因に基づく損壊、被害が「火災保険」による補填を受けられるのか、それらの具体的内容について以下のようなものがあります。
- 自身の失火などにより建物が損壊してしまった場合
- 落雷により敷地内の電化製品などが損壊した場合
- 台風、雹、雪などで建物の屋根などが損壊した場合
- 洪水などで建物内が浸水し、水浸しになった場合
- 空き巣による建物内への侵入による被害を受けた場合
- 排水管の破裂などにより建物内が水浸しになった場合
- 建物内などで発生した爆裂、破裂などによる損壊の場合
- 第三者が自動車などで自身の建物内などに突っ込んでくることにより、発生した損壊の場合
- 第三者による近辺での騒擾により、建物内に財物を投げ込まれたりして発生した損壊の場合
- 外部からの物体の飛来、落下、衝突などによる損壊の場合
などです。
これらの補償内容は保険会社によって異なっていたりするので、火災保険契約の際には、必ず保険会社に問い合わせを行ってください。
火災保険の特約について
火災保険は上記で説明してきた基本補償だけではなく、オプションとして追加で「特約」についても設定することができます。火災保険の特約は、分類すると以下のように分類されます。
-
基本補償を充実させるもの
-
第三者への賠償に関するもの
- 日常生活に関する補償に関するもの
どのような「特約」があるのか、具体的な内容について、いくつか以下で紹介します。
1.基本補償を充実させるもの
事故再発防止等費用特約
再度事故およびその他の被害が発生しないように再発防止に関わる費用を補填してくれます。
例えば、窃盗犯による被害を防止するために、入り口付近に監視カメラなどを設置するときにかかる費用などです。
2.第三者への賠償に関するもの
失火見舞金費用補償特約
火災などによって近隣の建物に被害を与えてしまった際に、支払う見舞金についての金額を補填してくれるものです。
3.日常生活に関する補償に関するもの
携帯品損害補償特約
外出時に持参したパソコンなどの携帯品が、偶発的な事故により損害を受けた場合などに補填を受けられるものです。
なお、付けられる特約については他にいくつか存在しますが、それらの内容については保険会社によって異なるので、詳しくは各保険会社に問い合わせする必要があるので注意してください。
火災保険の提供会社の紹介について
現在火災保険を提供している会社は具体的には以下のような会社が挙げられます。
- あいおいニッセイ同和損保
- AIG損保
- SBI損保
- ジェイアイ傷害火災
- セコム損保
- セゾン自動車火災保険
- 損保ジャパン日本興亜
- チャブ保険
- 東京海上日動
- 日新火災
- 三井住友海上
- 楽天損保
などがありますので、火災保険加入を検討の人は、ぜひ問い合わせしてみてください。
まとめ
火災などによる被害は一度発生してしまうと個人ではなかなか原状回復させるのが難しいものであり、また、対策を行っていないと第三者に対する損害の賠償なども行うのが難しくなります。
そこで、この記事をご覧の皆さんは必ず、家などを購入する際には火災保険に加入することを忘れないでください。
その際には、上記で説明した内容を参考にして火災保険を選ぶと、うまくいくのではないでしょうか。