いざ保険に加入しようと考えた時に、どの保険を選んでいいか分からずに途方にくれてしまう人も多いのではないでしょうか?保険料の支払いは長く続くため、総額を考えるマイホームと同じくらい大きな買い物です。そこで今回は保険を選ぶ時のポイントと選んではいけない保険について紹介します。
目次
1.保険で準備することができる経済的リスクとは
生命保険や医療保険など保険の種類に関係なく、保険に加入する目的は想定外の経済的リスクに備えることです。
例えば一家の大黒柱であるご主人が亡くなってしまった場合、残された家族が経済的に今までと同じ生活ができなくなってしまうリスクがあります。
ガンになってしまった場合は、入院や通院しなければいけなくなりますよね。
それにより健康な時と同じように仕事をすることができなくなってしまい収入が減るリスクがあります。
このように保険は人生の中で誰にでも起こってしまう可能性がある経済的リスクに備えるという目的があるのです。
2.備えたい経済的リスクに合わせて保険を選ぶ
保険には人生におけるいろいろな経済的リスクに備える目的があります。
保険で備えることができる主な経済的リスクと、保険の種類の組み合わせは下記の通りです。
死亡した時の経済的リスク
死亡した時の経済的リスクに備えることができるのが生命保険です。
生命保険は被保険者が死亡した時に、保険金の受取人に生命保険金が支払われる保険。
準備したい保険金額は個人によって異なります。例えば一家の大黒柱のご主人の場合、残されて遺族を経済的リスクから守るためには数千万円単位で準備する必要があります。
一方で独身者の場合は、最低でも葬儀費用など死亡準備金に必要は数百万円程度準備すれば十分だといえます。
病気や怪我をした時の経済的リスク
病気や怪我をした時に経済的リスクに備えることができる保険が医療保険やがん保険です。
医療保険は病気やケガで入院した場合は保険金を受け取ることができます。
一般的に医療保険は掛け捨てタイプが多いです。準備したい保障額は家族構成や経済状況によって変わってきます。病気の時の治療費は高額療養費制度によって最大で月8万円前後が上限です。
しかし入院してしまうと、仕事ができなくなってしまい収入がなくなってしまう経済的リスクがあります。
また、ガンのように通院治療が長く続いてしまう場合は、完全に仕事復帰し、収入が戻るまで時間がかかります。このような病気や怪我をした時の収入が減ってしまうリスクに備える保険には、就業不能保険があります。
介護が必要になった時の経済的リスク
介護が必要になった時の経済的リスクに備えることができるのが介護保険です。
介護が必要になった場合、自宅をバリアフリーにリフォームする費用や、介護ベッドなどを購入するためにまとまったお金が必要です。
また海月介護サービスを受けることになるため、毎月一定の介護費用が必要になります、そのため介護保険は介護になった時点で一時金を受け取り、残りの期間は月々保険金を受け取ることができるものが多いです。
老後の経済的リスク
退職することにより、収入が年金だけになってしまうことによって生活費が不足してしまう経済的リスクがあります。このような老後の経済的リスクに備えることができる保険が個人年金保険や養老保険です。
老後資金の準備の方法には保険だけでなくNISAや確定拠出年金などを使っても準備することができます。
老後資金をどのくらい準備する必要があるかは、個人によって異なります。もしどのくらい準備すべきか知りたい場合は、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談するといいでしょう。
3.選んではいけない保険とは
それぞれの保険には加入目的があります。保険の種類によって備えることができる経済的リスクが異なります。つまり加入目的とあっていない保険はあなたが選んではいけない保険です。
例えば独身者の場合、万が一亡くなってしまったとしても、周囲に与える経済的リスクがさほど大きくありません。最低でも数百万円程度の死亡準備金を残しておけば十分だといえます。
にも関わらず数千万円単位の死亡保障がついている定期保険に加入している場合は、保険料がいくら安くても無駄だといえます。
特に注意したいのが終身保険に高額の死亡保障や介護保障などの定期保険が特約で付加されているタイプの保険です。これらの保険は20代や30代など若い時は保険料が比較的リーズナブルですが、年々保険料がアップしていきます。
そのため住宅の購入費用や子供の教育費など支出が多くなる40代や50代の時点で、保険料の負担が大きくなってしまい解約せざる得ないケースが多々あります。
このような事態に陥ってしまわないように、備えたい経済的リスクに合わせて、保険の種類を選ぶようにするといいでしょう。
4.まとめ
たくさんの中からいざ保険を選ぼうと思って時、迷ってしまう人も多いでしょう。
保険は長い期間保険料を支払うことになってしまうため、マイホームと同じくらい大きな買い物だと言えます。加入した後に後悔しないためにも保険に加入する目的と必要が保障額を決めてから選ぶようにしましょう。