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受け取る額はドルに左右される

実はお得!?それともギャンブル!? 『外貨建て終身保険』

実はお得!?それともギャンブル!? 『外貨建て終身保険』

みなさん、こんにちは! 『外貨建て終身保険』って、聞いたことありますか? 終身保険って保険料が高いんでしょ? 外貨建てってちょっとギャンブルじゃない? そんなイメージがあるかと思います。 でも、実は普通の終身保険よりもお得だったりするんですよ! そこで今回は、『外貨建て終身保険』についてお話ししていきます!

『外貨建て終身保険』って何?

『外貨建て終身保険』という言葉から連想できるように、外貨で保険料を積み立てて万が一の時に外貨で受け取れる保険で、保障の期間は一生涯続いているから、いつ万が一のことがあっても大丈夫なように備える、そういった意味の保険です。

そもそも、普通の終身保険と何が違うか、というと、今我々は日本にいますので物の支払いは「円」ですよね。だから普通の終身保険は円で積み立てていきます。『外貨建て終身保険』の場合、「円」の部分が「米ドル」(アメリカの通貨)「豪ドル」(オー ストラリア)に変わるんですね。

でも、いちいち保険料を払う時に両替所で円からドルに替えに行く、なんてめんどくさいこ としたくないですよね。だから保険会社では「円で払い込んでもいいですよ〜」ってオプションを用意してます。このオプションを使うことで、毎月引かれるお金は円のままで大丈夫なんです。もちろん、受け取る時も円で大丈夫!

ただ、ここでお気付きの方もいらっしゃるかと思います。

「そういえば、1ドル○○円って言ってるけど、もらう時にも影響するんじゃないの?」

そうです、本質はそこにあります。

例えば、『外貨建て終身保険』で50000ドルの保険金を受け取る契約をしていたとすると、今は1ドル110円くらいですので、50000ドル(550万円)の保険金を受け取ることができます。払い込む保険料も1ドル110円のレートで支払うことになります。

『外貨建て終身保険』の本質

『外貨建て終身保険』は、上記のようにドルに左右される保険です。先程はレートが1ドル110円のお話でしたが、このまま維持されていく保証はどこにもありません。保険会社にもわかりませんし、投資家にもわかりません。ましてや神のみぞ知る、いえ、神も知らないかも知れませんね。

例えば1ドル90円になったとき 、50000ドルの『外貨建て終身保険』は450万円受け取れることになります。『外貨建て終身保険』の中には利率変動型というものがあり、そういったリスクに対応できる商品もあります。

『外貨建て終身保険』は、今の時代にぴったりの商品ではあります。今は銀行にいくらか預けていても増えるわけではありません。万が一亡くなった時、口座が凍結されて必要なお金を出せない!なんてケースも想定できます。だったら、外貨で建てて運用しながら万が一にも備えませんか?という意味で登場した保険です。

保険なら万が一亡くなった場合でもすぐ受け取れますし、必要なお金をすぐ用意できるわけです。けど、保険金が思っていたよりマイナスになるリスクもゼロじゃないよ、という商品であることは認識していた方がいいですね。

実際に聞いた、銀行による『外貨建て終身保険』の営業

ただ、残念なことに銀行では契約を取りたいがために、 円高になるリスクや円→ドルに替える際の手数料などの、契約者に対するリスクや負担の説明をしてないケースが増えています。 実際に保険代理店で働いているのですが、その中である銀行で行われていたやり口を耳にし たことがあります。

高齢者は若者に比べて保険への加入意欲は高いが知識がないため、メリットだけ言って加入させるようなことを指示していた、なんてことを聞いたことがあります。

保険業法という法律で、お客さまが被る不利益の部分までも説明しなければいけないというものが定められています。にもかかわらず、こういったことが行われていたことにショックを隠せませんでした。

まとめ

今回は『外貨建て終身保険』についてお話ししてまいりました。 代表的な商品だと

  • ジブラルタ生命「米国ドル建終身保険(低解約返戻金型)」
  • メットライフ生命「ドル$mart S」
  • ソニー生命「米ドル建終身保険」

です。

特にジブラルタ生命とメットライフ生命は外資系なので、こういった外貨建て保険に強い印象があります。そもそも、『外貨建て終身保険』が悪いのではなく、販売している側の問題だと私は思います。

銀行で契約しなくても、保険ショップに行けば契約できます。この人、本当に信用できる!という人から契約しましょう。

ちなみに、こういった外貨建ての商品は終身保険以外にもあります。『外貨建て養老保険』『外貨建て個人年金保険』など、それぞれ外貨で建てるのには変わりありませんが、内容が全く違います。

あなたなら、今の保険のままにしますか?それとも、『外貨建て終身保険』に見直しますか?

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