ホームへ戻る

カテゴリー

新着記事

ここ1ヶ月間の人気の記事

究極の選択 現役FPがオススメ どちらの保険を選ぶ

保険選びはその人のタイミングも大事

保険選びはその人のタイミングも大事

保険の選択場面は幾つもあるかと思います。豊富な資金があって毎月、保険金の支払いに余裕がある人なら悩まされることはないのですが、契約する保険の種類、金額には制約は付き物です。 今回はいろんな場面で、どちらの保険を選択するかを検証したいと思います。

定期保険と収入保障保険

保険の選択でいえばこの2つの保険の選択が一番難しいと判断できます。

定期保険

定期保険は大型の保障を契約期間中であれば、いつでも万が一の起こった際に保障を得ることができます。

極端に言えば保障がいらなくなった時期に亡くなった場合、受取人である配偶者には必要保障額以上の保険金が払い込まれます

これは大きな人生の転機となるぐらいの大金ですから、その人の生活環境を大きく変えてしまいます。

それだけの大金を生み出す定期保険ですがその分、死亡リスクが上がる50代、60代の保険料はかなり高く設定されています。

定期保険のリスクはこの保険料の支払いにあります。

そして、契約期間中に何も無ければ支払った保険料は掛け捨てとなってしまいます。

定期保険の契約満期は死亡するか期間満了させるかのどちらかです。

収入保険

それでは収入保障保険は同じ大型保障を得ることができる生命保険ですが、先ほどの定期保険での最大のリスクである保険料の支払いを必要保障額分に合わせた保険料で設定された保険です。

したがって保険の形が三角形になっているのが特徴で、契約期間が進むことで保障額が減少していきますが家族への保障も減っていきますから保険料、保障額共に無駄の無い保険設定となっています。

そうなると収入保障保険の方が契約に有利な感じがしますが、定期保険の使い道も十分にあります。

つまり、人生において絶対に保障が欲しいところをピンポイントで使うことも考えられます。

そして、長い期間というより短期での契約なら保険料は安く抑えられて大きな保障を得ることができます。

この2つの保険の特徴や性能を考えると長期での保障計画と家族への生活代などの保障には収入保障保険が適しており、短期での保障額や契約期間内でのより大きな保障額の確保には定期保険が適していると判断できます。

どちらを選ぶかとなれば、その人の人生のタイミングが大きなポイントとなりそうです。

医療保険とがん保険

こちらの2つの保険も迷いどころの保険です。

可能であれば2つとも、若しくは医療保険の特約でがん特約を付けるなどで対処したいものです。

20代の選択

医療保険に関しては若い頃から加入されている方が多いと思います。

そうなると20代でがん保険と比べるのは早々だと思います。

では医療保険だけで良いかというそうでもないです。

医療に纏わるわが国の事情を考えると死亡原因のトップ3が心筋梗塞、脳卒中、そしてがんになっています。

このトップ3は数十年変わらない位置となっているので医療に対する保険のあり方は基本的には変わらないです。

そうなると医療保険への加入をして後に特約でがん特約を付ける形が非常にスマートだと思います。

30代の選択

では問題は30代からの医療保険とがん保険の選択です。

もともと医療保険には必ず加入する必要性が低くなってきています。

それは医療費への対応策です。要するに医療保険に加入する理由として医療費への補助ですので、それを貯蓄で賄いきれれば問題ないのです。

特に医療保険の入院保障に関しては病院のベッド数が足りない現状で入院日数が減ってきています。

そうなると入院保障へ支払っている保険料が勿体なく感じます。

医療保険のメリットが最大限に出せるのが長期入院ですから今後は通院医療が増えていく世の中に不必要となってきます。

がん保険の必要性

それでは、がん保険の必要性はどこにあるのかというと、がん保険の特徴は大きく分けて2つになります。

1つは、がんと診断された時に支給されるがん診断給付金と抗がん剤や放射線治療などへの治療費をカバーする給付金があります。

昔は大きな病気などをしても医療保険で入院保障を1万円にしておけば、ある程度の治療に対応できましたが、このがん治療に関しては様々なデータがあるので難しいところもあります。

診断給付金を貰うだけのがん保険は保険料も手軽で加入しやすいです。

その給付金は治療費というより生活費や残りの余生を楽しむ旅費代などで有意義に使うこともできます。

給付金は何も治療費だけではなく、被保険者の生活面もカバーをしてくれます。

がんという病気は治療も大変ですが、治療による副作用などで元の生活ができなくなります。

仕事も休みがちとなってこれば収入も途絶えてきますから診断給付金の有難さは大きいです。

そして、がんという病気は不治の病から治療できる病気に変わってきています。

その為には長期の闘病に備える体制が必要なので診断給付金を抑えて治療にシフトしたがん保険もあります。

そうなると、がん保険の利用は何かしらのがんのリスクが自分で高いと思っている人にとっては選択の余地として考えられると思います。

40代の保険選択

人生の真ん中、折り返し地点でもある40代ですが、ここでの保険選択も大きな意味を後の人生で思い返す程、大事な選択となります。

40代は家族への保障から会社でのポジション、病気へのリスクも高くなってくるなど、いろんな事が重要すぎて両肩にズッシリと乗りかかってきます。

大変な世代かと思いがちですが、それだけ人生を充実させる時期でもあります。

そうなると人生の大事な時期には保険は付き物です。

今までの保険の見直しや今後の家族への保障が高くなり、老後やセカンドライフへの準備、自分の親の介護なども重なってきます。

大事なことは長期の視線を持ち、良いアドバイザーを得ることです。

まとめ

このように今回は保険の選択について考えてみましたが、保険の選択は人生の選択に近いぐらいの大切さを持ちます。

しかし、個々の経済状況によって保険の商品、保障への設定は違ってきます。

身の周りの環境にも影響されます。保険の選択へのマニュアルは残念ながら存在しませんが、ある程度の指標を持つことで自分の人生をぶれなくさせることができます。

その考え方が大事なんです。