インターネットの普及によって色んな物、サービスがもの凄いスピードで動いています。 保険に関しても昔は訪問、対面型であった保険販売が今ではインターネットから無人で24時間365日、いつでも加入することができます。そして、人件費や事務費などの経費を抑えることで保険料を改革的に安くさせたのがこのネット保険です。
ネット生保のメリット
言わずと知れた保険の契約方法の主流にもなってきたネット生保ですが、その人気ぶりは今でも健在です。
2017年の保険ランキングを見ても上位5位はほとんどネット生保で埋め尽くされています。
やはり簡単、便利、安い3拍子が揃った方法は今の世の中のニーズとも合っています。
ネット生保についておさらいをしてみると、まず簡単に契約ができるところですが、保険契約をするにあたって煩わしい説明もなく、余分な話もされない、自分で興味があるところの説明を読んで納得すれば契約手続きにすすみます。
自分の年齢、性別などの基本情報を入力してメールで返信します。
その次の日には保険会社からメールが届いて詳しい内容を伝えていきます。
ここで告知があって身分証明などの提示は免許証などをコピー、またはカメラで撮影すればOKです。
後は返事が来るのを待つだけといった簡単さです。
しかもこの申込がお正月、お盆と問わずに24時間365日、年中無休で対応できる点です。
保険の申込など思い立ったときにするのが吉とも言われています。
そして、ネット生保の大きなメリットでもあるのが保険料の安さです。
これには事務手数料や人件費などの経費などが掛からない分、保険料にシフトされます。
これが理由で業界の中でネット生保の保険料が安く提供できるのです。
ネット生保のデメリット
それでは良いことばかりが目立つネット生保ですが、意外にもデメリットが存在しています。
それは契約時では何も支障がないネット生保ですが、いざ、事が起きたときに問題が生じるケースが多々あります。
それは保障への対応や契約期間の忘れなどによる自己管理不足です。
インターネットで確認した保障内容を勘違いして自分なりに解釈してしまい、実際に保障が起きる状態になったら思っていた保障がされなかったなどのケースがよくあります。
これは対人販売の保険契約時でもあるのですが、お互いの認識や理解の差が先々に大きな問題として表れてしまいます。
これは防ぎようない点でもありますが、契約期間と同様にお客様本人に自己管理と保障内容の再確認をお願いするしかないです。
ネット生保は契約が大きいのに作業は簡易にしているのでトラブルが出ないようにいかにお客様に確認してもらうかが課題になります。
実は伸び悩んでいるネット生保
数年前までは売上や契約者数が右肩上がりの成績で飛ぶ鳥の勢いで伸び続けたネット生保ですが、ここ数年は伸び悩んでいる傾向にあります。
これにはネット生保より安い保険料で提供できる業態が増えてきましてネット生保=業界最安値というわけではなくなっています。
ネット生保の中ではライフネット、アクサダイレクト生命が代表格で保険ランキングでは必ず上位ベスト5位に入ってくるネット生保ですが、それを上回るのがネット生保専業だけではなく代理店販売も兼ね備えているオリックス生命やメットライフアリコです。
データを確認するとオリックスならネット生保のライフネットやアクサダイレクト生命より保険料が300円近く安くなり、メットライフアリコのスーパー割引定期保険の非喫煙優良体なら700円から1800円近くまで安くすることも可能になります。
この差はとても大きく年間、一生で考える大きな金額になり得ます。
その差額分だけでも違う保険を組めてしまうことにもなります。
ここ最近になって他業種からの保険業界への介入がありましたが、楽天生命など大きな母体を使って保険業への介入や改革が今後も増えてくるかと思います。
ネット生保の活用
それではネット生保の付き合い方についてのアドバイスがあります。
冒頭にもあったメリットの部分は最大限、活用できるかと思いますが、ネックは保険料、そして保障内容もあります。
また、この保障内容は他に加入している保険との重複のリスクも抱えることを覚えておきます。
単体だけの保険、例えばがん保険をネット生保で新しく加入した場合、実は先の医療保険でがん特約を付けていたケースなどがあります。
人間、体調がおかしくなってくると不安になってきます。
精神的に追い込まれると誰でも冷静な判断はできなくなってくるものです。そ
こで、本来であれば対面販売や来店型などで保険加入を検討してもらえば、今入っている保険との組み合わせも考えてくれて、アドバイスなどももらえます。
また、今後のライフプランなども丁寧に教えてくれるので保険を任せることができます。
これはこれでとても助かるのですが、頼りすぎになると無駄な保険料の出費が気になってきます。
やはり人件費や事務費などは知らずと保険料に上乗せするしかないのです。
そうなるとある程度の保険相談を受けて、ネットで比較検討をして自分で勉強をすることも大事だと思います。
まとめ
このように現状のネット生保について分析をしましたが、数年前までは保険はネットですれば安く抑えられることで若い夫婦や子供にお金がかかる40代、50代に絶大の人気があって、一気に売上と契約者を伸ばした時期があります。
しかし、ここ最近では保険への考え方や使い方が少し変わってきた部分もあって生命保険はネットでやるといった主体が変わってきています。
それは、保険をただ利用するのではなく、自分の人生にどのように使えば効果的にできるかなどを考えるようになったからです。
そのニーズが大きくなってきた事で今度は来店型の保険ショップが広がってきたのです。
保険と自分のライフプランがしっかりと見えることで保険を無駄に頼らない生き方が増えています。
保険の魅力は保険料の安さだけではなく、利用するときにどれだけの効果が発揮できるのかも大事な点として抑えておくとよいです。