保険選びに自信がある人は少ないと思います。なんせ保険の話を聞いても理解できない点が沢山あります。しかし、保険は自分の人生で大切で重要な要素を含んでいます。また、所帯持ちとなって家族の人生を抱えることになれば保険の必要性は更に上がります。そうなると保険に関する人生のウェイトはとても大きくなりますので、いい加減では済まされなくなります。ここでは大事な保険を選ぶときのポイントを紹介します。
保険の種類
保険は複雑だと思っている人が沢山いますが実はシンプルで大きく分けると3つだけです。
その3つは定期保険、養老保険、終身保険になります。
定期保険は保障期間内であれば、死亡時に設定された保険金額が支払われますが、それ以降になると保障は無くなり、払い込んだ保険料も掛け捨てとなります。
その代わりに大きな保障額が手に入ります。
養老保険は保障期間内であれば、定期保険と同様に大きな保障額が手に入りますが、保障期間が過ぎて満期になっても死亡保障額と同じ金額が支払われます。
終身保険は保険料の払込が終わっても保障は亡くなるまで、一生涯続く保険です。
貯蓄性が高いので長期の契約なら元本割れのリスクは無くなり保障と貯蓄を両立させた保険に仕上がります。
保険を選ぶときの注意点
それでは保険を選ぶときの注意点をおさらいします。
まず知っておいてほしいのが1世帯あたりの生涯保険料の支払い金額が平均で、なんと1500万円というデータが出ています。
これは年間で40万円近く支払って、約30年間支払った場合この金額ぐらいになります。
金額だけを見ると恐ろしくなりますが実際にこの数字に近い金額を私たちは支払っていることになります。
どうしても必要な保障であれば仕方がないですが、後々になってあまり自分には不必要な保険だったと後悔しないためにも保険を選ぶときの注意点だけは抑えておきたいです。
保険料をいつまで支払い続けるか
まず契約時に必ずチェックしておくのが保険料をいつまで払い続けるかです。
60歳、70歳、または終身と保険契約にはある程度、自由に期間を設定できます。
その支払い期間によって保険料が安くなることもできますし、自分のライフプランとすり合わせることができます。
次に保障がいつまで続くかです。いくら安心できる保険に加入しても期限が切れてしまったら何も保障されないです。
期間が終身なら安心できますが10年満期や20年満期、60歳までなど期間に合わせてライフプランを練っていくことも必要です。
最後に払戻金がいくらかです。
どのくらいの金額が保障としてもらえるかをちゃんと確認しておくことは重要です。
契約時には覚えていても数年経つと忘れてしまうものです。
保険選びのポイント
先ほどのことを踏まえて保険選びのポイントを説明します。
こちらも3つのポイントがありますが一つは目的です。
保険に加入するための目的を明確にしておきます。
つまり誰のためで、何のために加入する保険かです。
大体大きく分けると家族の生活保障や病気やケガへの保障、子供の教育費、老後の生活などに分かれます。
2つめは必要保障額です。
人生においての出来事でいろんなリスクを背負うときがあります。
家族を持つことで楽しいことは沢山増えますが、同時に生活への負担などリスクも大きくなります。
そういったものを保険で補うために生命保険が存在していますが、それに対しての適正保険金額がポイントとなります。
保険で大きな保障を求めれば保険料の支払いは増えます。
そこの支出と保障のバランスを取る指標が必要保障額になってくるのです。
そして、3つめは保障期間です。
期間を終身にしてしまえば死ぬまで安心できますが、それには保険料が伴ってきます。
本当に必要な期間を見極めるのも保険選びのポイントの一つです。
病気へのリスク、生活へのリスクを考えて短期か長期かを選択するのも重要です。
ライフイベントで選ぶ
それでは次にライフイベントから見た保険の選び方についても見てみます。
人生には独立、結婚、出産、住宅購入、老後などがあります。
それに合わせて保険を組み立てていきますが、各イベント事での注意点をまとめてみます。
社会人
まず独立においては社会人になり、今までより更に行動範囲が広がってきます。
世の中の面白さや厳しさも体験できる時期ですが、その時に起こり得るリスクに対しての保険選びが必要となります。
保険料の安さから特約や他の保険商品、設定金額の選択にも注意します。
結婚
次に結婚ですが世の中はおひとり様世帯が増えていますので結婚に対しての意識が少ないかと思いますが、晩婚化なども多くなっていますので結婚してからというより結婚した時のことを事前に考えておくのも大事です。
つまり、一人だけの人生ではなくパートナーがいる人生にどのように保険を活用していくかがポイントになります。
老後の生活や医療の問題などパートナーと末永く生活していく為のサポートとして保険の選択が必要となります。
子供
そして子供を授かったら大きな保障が必要となりますが、ここでも必要保障額の設定に注意します。
多すぎず少なすぎずの金額設定が重要で自分の公的保障から計算してから保険にどのくらいの保障額で考えているのかを明確にさせます。
また、パートナーの存在も重要です。
奥様かご主人の働いているポジションが会社員なのか個人事業主、被雇用者なのかで保障額の金額設定や誰を被保険者にするかも変わってきます。
住宅購入になると普通にいけば住居への保障は別の団体信用保険も関わってくるので保障額の見直しがポイントになります。
ここまでライフイベントが終わってくると保険の見直しは必ず必要となります。
特に保険の保障が重複している可能性も高いので1度見てもらうことをオススメします。
老後については今までの集大成ですから、今ある財産やこれから入ってくる年金をどのように運用していくかと病気へのリスクは徐々に上がってきますので医療への保険を見直すタイミングになってきます。
FPを活用する
最後にFPへの相談ですが必ずしもFPではなくてもよいのですが、第三者として自分の保険をチェックできるところにお願いしてもらうと良いかと思います。
保険は大きなお買い物になりますから、勧める側からしたら、どうしても自分が有利な方向へ誘導してしまいます。
そうなると保険だけの相談ができるFPはかなり信用度が高いと思います。