ホームへ戻る

カテゴリー

新着記事

ここ1ヶ月間の人気の記事

丁寧退職までのプランがポイント

現役FPがオススメする 50代からの保険

現役FPがオススメする 50代からの保険

50代に入ってくると定年退職まで、あと10年といった人生にもゴールが見えてくる年代でもあります。家庭では子供たちが無事に独立していき、お勤めの会社では部長などの管理職に就いて仕事、生活も落ち着いてくる年代でもあります。 しかし、騒がしい部分がありまして健康への障害が多くなってくる年代です。定期検診では血圧の上昇や血糖値などにチェックが入って、食事制限などで苦しんでいる方も沢山おられると思います。そして、保険に入っておけばよかったと後悔する人も出てくる年代でもあります。 でも、こればかりは分からないもので将来の自分の未来予想図は描けても現実は違うものです。そんな自分の思い通りに物事が動いていく人生なら保障などは必要なくなります。 しかし、50代はまだまだ働き盛りでいろんな人生の転機もあります。そんな50代の皆さまにオススメする保険への取り組み方です。

家族への保障額に気をつける

50代でポイントとなるのがやっぱり子供の自立になってきます。

小学校、中学校と高校、そして大学まで進学させて、晴れて社会人になることで一応、1人前になった形になります。

ここまで来れば父としての責任の重荷も少しは降ろせるかと思います。

大体、自分に万が一の何かが起きた場合に子供への生活費と教育費分を死亡保障として組んでいます。

それが定期保険や収入保障保険であれば大きな保障額となっているので保障額の減額や思い切って解約することも手段としてあります。

しかし、気をつけなければならないのが家族への保障額です。

子供が自立したら保障はいらないわけではなく、残された家族である自分の配偶者や親です。

ここで重い病気になっている家族がいれば自分が倒れたときの最悪のシナリオを先に読んで必要保障額の設定をし直す必要があります。

子供は無事に巣立っていきましたが今度は自分達が子供に対して迷惑をかけないように保険を活用します。

医療保険とがん保険を見直す

次に50代に入ってくると少しずつ病気への足音も近づいてまいります。

何かあったときの保障は大きな安心に変わり、病気への治療にも専念できます。

データなどを見るとはっきり分かるのですが、40代から50代に上がると入院数や通院数は1.5倍に膨れ上がります。

この数字から判断すれば確実に病気へのリスクは上がっているのがわかりますので医療保険やがん保険の見直しをします。

医療保険には加入済の方であれば更新型か終身型のどちらかだと思いますが、ぜひ終身型に切り替えることも頭に入れておきます。

更新型は年数によって保険料が上がってしまい、毎月の支払いもきつくなります。

終身型に切り替えることで家計に無理な負担を与えずに病気に対しても常に対応できる体制を作れます。

保険料がアップする

また保障内容に関しましては保障額などを増やせば年齢的なものから大きく保険料に反映されます。

これが驚くほど保険料アップしますので保障を増やすより減らす方向へ見直していきます。

つまり医療保険は元々、貯蓄があればいらないとも言われています。

現在の貯蓄と照らし合わせて病気になった場合に貯蓄で補うことができれば医療保険の必要性は少なくなりますので、いらない保障や特約などを外していくことで保険料を抑えることができます。

がん保険に関したら難しいところです。

がんへのリスクは50代であればピークにも近いと言われています。

現状維持が得策と考えますので触らずに置いておくことをオススメします。

保険料の支払い

次に保険料の支払いについてです。

あと10年で定年の60歳を迎えるにあたり、老後の生活はとても心配です。

また、保険料の支払いもしながらの老後は更に不安が大きくなります。

そこで今、加入している保険料の支払いを一時払いや短期払いに切り替えるのも手段の一つです。

50代から保険料の支払いに対してネックになるのが更新型のタイプです。

どうしても月々の保険料が2万円を超えてくると生活を圧迫してきます。

働いているときは良いですが終身払いで60歳、70歳となってくると負担が大きくて最終的には解約という結末にもなり兼ねないかと思います。

貯金に余裕がある時期に保険料を払い込むことで将来の生活設計もしやすくなるのも事実です。

セカンドライフには2人で22万円必要

定年後のセカンドライフに必要な日常生活費は最低でも夫婦2人で22万円です。

ゆとりある老後生活費は月額生活費で34万円ほどが必要となります。

今までは子供を中心とした保険を優先していましたが50代は自分と配偶者に目を向けて将来に備えていく時期になってきます。

セカンドライフを充実して過ごせる保障を確保することが大事ですが、50歳からの保険は病気や死亡のリスクがかなり高いのでどこの保険も保険料が半端なく高くなっていますので積立タイプの個人年金や終身保険への積立を増額など、今あるお金をどのように増やしていくかに注視していくことが大事です。

毎月貰う給与をただ銀行に預けておくだけでは増やしていくのには皆無に等しいです。

それならば運用率がまだ銀行の利率より高い保険商品を選択することも必要不可欠になります。

保険料の支払い金額や貯蓄する運用率など、わずかながらのお金ですが毎月、数千円のお金が定年までの10年、そして長生きしたときを考えると20年、30年となったときに老後のセカンドライフに影響を与えます。

50年生きてきたとしても、まだ半分の人生になる可能性もあるのが今の世の中です。

長生きをした場合のリスクとこれから起こり得る病気やケガ、介護などへのリスクも抱えながら保険との取り組み方を慎重に検討する年代になります。

まとめ

まとめますと50代からの保険対策としたら老後の備えと医療保障の見直しがとても重要となります。

子供への援助や保障が無くなったことで次は自分達の老後の備えとして貯蓄を加速させます。

実際には住宅ローンの支払いや他のローン返済に追われる部分もありますが可能な限り貯蓄に回していきます。

そこでの保険の見直しとしたら大型保障の解約や減額となってきます。

子供が社会人となって一人で生活ができるようになれば、生活費の保障として組んでいた部分を削除できます。

そして、医療保障に関しても貯蓄が見込みられる分と計算して保障を少なくすることで保険料の削減が実現できます。

小さな削減が後に大きな財産として手元に残ることになります。