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ライフプランの作成が大切

現役FPがオススメする 20代から加入する保険

現役FPがオススメする 20代から加入する保険

保険の加入するベストタイミングとはいつ頃かと考えたことがありますか? 保険料の面では言えば昔からよく言われています「若い頃から入った方がお得」と言われてきましたから社会人になってからすぐ保険に加入する人も多かったと思います。 実際、私も自分の父親からの勧めで社会人になったら終身保険に加入しましたが、私の加入理由は自動車の運転などで高度障害などへの保障だったです。 20代という、還暦や定年まで約40年もあり人生の4分の1しか生きていない状態で将来への保障は理解しにくいところです。私も20代の頃に保険の話は沢山聞きましたが、完全に理解できなかったです。 それでは20代で最低限でも加入すべき保険や保障はどのぐらいが良いかを検証、検討してみます。

公的保険を知っておく

まずは最低限、保険の基本を抑えておくだけでも先々の保険との関わり方がしやすくなってきます。

民間の保険に加入する前に公的な保険の存在を知らないと必要以上の保険に加入してしまう恐れがあります。

自分がどのような公的保険に守られているかのチェックをしておきます。

公的保険は大きく分けると2つあって社会保険と労働保険があります。

社会保険には病気やケガなどの治療費などを補う健康保険と老後の生活などをサポートする年金保険、介護が必要になった時に所定の介護サービスが受けられる介護保険があります。

労働保険には失業中や育休中に雇用をサポートする雇用保険、仕事中などの事故や災害でのケガや病気、障害、死亡へのサポートとして労災保険があります。

意外にも自分達は結構厚い保障で守られているので民間保険をどのように使うかは自分のライフプランによって変わってくるかと思います。

終身保険

では20代で加入しておいた方が良い必要な保険ですが、まず不測な事態に備える手段として終身保険のオススメをしています。

この保険なら貯蓄と保障のダブルの車輪で無駄、無理なく資産運用と万が一に備えることができます。

また解約返戻金などもありますので返戻率が100%を超えた時点で解約すれば元本割れも防ぐことができます。

そして大きな保障が必要な時は家族が死亡した時です。

20代でも家族を持っている人は多くおります。

そんな中で一家の大黒柱が亡くなったときは大きな保障が必要となります。

では実際に死亡後に必要なお金ですが、葬式やお墓の費用から家族の生活費、子供の教育費や住宅ローンなどが残ります。

しかし、それに対応してくれているのが公的年金等です。

健康保険からの埋葬料、遺族年金と老齢年金、団体信用生命保険の保障や会社の死亡退職金などです。

これらを計算して足りない部分を民間の保険会社で保険を組みます。

医療保険

次にケガや入院をした場合の必要なお金です。

病気のリスクやケガをすることなど、あまり身近に感じない20代ですが、まさかの災難や病魔に襲われることも稀にあることを知っておくと良いです。

ケガや入院で必要なお金は通常の治療費から入院の部屋代ですが、実質は3割負担で1か月の医療費が高額の場合は高額療養費制度を利用することができます

そして、健康保険で使えないものとして通院の交通費から差額ベッド代、入院中に食事代などがあります。

これらを計算して5,000円か10,000円で医療保険を組むか考えます。

20代で保険は必要なのか?

そもそも20代で生命保険に加入する必要はあるのかを考えるとケースによってはいらないと断定できる部分はあります。

例えば未婚で扶養家族もいないのであれば、自分が死亡したときの葬式代が預貯金や公的な保険でカバーできれば確かに必要ないことです。

お金を残してもあの世には持っていけないという名言もあります。

自分が死亡することによって誰かの生活が困窮するのであれば生命保険の利用も必要だと思います。

そして大きな制度がこの日本の遺族年金制度です。

日本人なら誰しもが加入を義務づけられている国民年金から遺族基礎年金と会社勤めであれば遺族厚生年金が支給されます。

この制度のおかげで亡くなった後の遺族へ2か月に1回、年金として振り込まれ生活を守ることができるのです。

こうなると生命保険の必要性は公的年金の受給状況と貯金によって大きく左右されることが分かります。

しかし、預貯金に関したらお金を銀行か保険会社で運用されるかで運用率が変わります

勿論、双方のデメリットもありますからそれを考慮した判断が必要となります。

ライフプランの作成が必要

そうなると20代での保険活用を決めるポイントとして大事なのはライフプランの作成になります。

まだ社会に出て1,2年で人生のライフプランを練るというのも実際には酷な話かもしれませんが、そこはネガティブに捉えずに前向きで自分がやりたい事を自由に決めれば良いと思います。

また型にはめずに独身の人生プランや家族を持ったプランなど選択肢は一つではないので、この機に考えてみることで人生の幅も広がります。

ライフプランの作成における保険の選択は、独身時代では自分への最低保障と将来への積立を考えます。

ここでは、まだ先の長い人生ですから設定金額を高くしないように気をつけます。

次に結婚というステージが来たら、パートナーへの保障を考えます。

2人が協力して先の人生を生きていけるためにもお互いの終身保険や医療保険の見直しをオススメします。

大きな転機としたら子供の誕生や家を建てたときだと思います。

子供への保障として大型保障の定期保険や収入保障保険などの準備も必要となります。

住宅については団体信用保険との兼ね合いをしっかり把握して適正な保障額を計算して保険に使うお金を計算します。

最後に老後の準備に公的年金などを計算して老後生活費を確保できるように、足りない保障額を計算して個人年金などの準備もしておくと良いと思います。

まとめ

このように20代から加入する保険についてご説明させて頂きましたが、早く加入するメリットとして保険料の安さはあります。

しかし、先々の事だけを考えすぎて設定金額を上げすぎると普段の生活に支障が出てきますので必要保障額の適正金額が大きなポイントとなります。

そして、保険への知識を少しずつ付けていくことが保険を上手に扱うことができる人生にもつながると思います。

保険を知ることがまず第1歩です。